11.
あなたを愛したことが、私の人生でした。あなたに愛されたことが、私の幸福でした。泣かないでとは言えません。悲しみもまた喜びです。ただ知ってほしいのです。あなたは夢みたいな日々を、夢じゃない日々にしてくれました。これからも夢にしないでください。ありがとう。私は、あなたの中に眠ります。
12.
「大丈夫」苦しい。「あっち行けよ」どこにも行くな。「触んじゃねえ」離さないで。「虫唾が走る」君が好き。畜生!何で届かないんだよ!どうして誰も気づいてくれないんだよ!こんなに近くにいるのに。喉が裂けるほど叫んでるのに。もう無理だ。これ以上歩けない。ここでいい。お願いだ、楽にしてよ。
13.
春が来るよ。花が咲くよ。新しい季節だよ。またここから始めよう。過去はけして消えないけど、僕達は何度でも未来を描ける。遅いか速いかはそれほど問題じゃない。保証はないけどきっと大丈夫。一緒だからきっと大丈夫。さあ涙を拭いて。ほら顔を上げて。鮮やかな景色が泣くよ。君と笑い合いたいんだ。
14.
とりあえずキスをしよう。分からないなら確かめてみよう。嫌だったら引っ叩いてくれればいいからさ。僕は気づいている。君が好きだよ。ずっと前から君が好きだった。迷うってことは、少しでも僕への気持ちがあるって解釈するよ。しー。何も言わなくていい。目を閉じて。恋愛はどこからでも始められる。
15.
また今日も一日が過ぎる。太陽の届かない部屋にいた。とても静かな映画を観た。息を詰めないと、呼吸さえも雑音になった。時々、音楽も聴いた。すぐに電源を落とした。鳴り止まなかった。耳を塞いでも、きれいなメロディーが繰り返し流れていた。気が遠くなるように長かった。時間は平等に進んでいた。
16.
僕が君に染まった。まるで最初からそうであったように。会えなくても、側にいるような心地よさを感じた。一緒にいると色がより深くなる。包まれて眠りたくて、でも眠るのが勿体なくて、見つめているといつの間にか眠っている、日々。何度愛を伝えても足りない。まだ足りないから、僕はここで君を待つ。
17.
泣いている振りが上手なんだね。楽しい振りもプロ級だ。みんなすっかり騙されている。でも僕は知った。世界の悲しみが、君の悲しみとは限らない。世界の幸せが、君の幸せとは限らない。頑張って泣かなくてもいい。無理して笑わなくてもいい。教室だけが世界じゃない。僕の前だけでもすべてを脱いでよ。
18.
使ったら壊れます。古くなったら捨てます。私もいつか捨てられるのでしょう。ナマモノですが、不燃物の日がお勧めです。ゴウゴウと燃やしてください。花は可哀想なので、一緒にしませんよう。煙を目に吸い込んでください。嘘でも泣けます。灰は空へと。舞い降る姿は、雪のように見えるかもしれません。
19.
「別れたいの」彼女は静かに、だけどきっぱりと告げた。「僕を嫌いになった?」「違うわ」「好きじゃなくなった?」「好きよ」その一瞬で分かってしまった。僕以上が君の中にある。「付き合ってるの?」まつ毛が揺れた。だったら、と口を開いた。言葉が出てこなかった。目の前でコーヒーが冷めていく。
20.
都合がいいかな。君は僕だけを見ていてほしいってさ。僕は君だけじゃ足りなくて、不安になって、今夜も違う温もりに眠る。飽きたら君を求める。最低だよ。分かってるんだ。だけど君がいなきゃ駄目なんだ。君じゃなきゃ。他の奴のとこなんか行かないで。帰る場所は君なんだ。君がいなきゃ僕は飛べない。
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